【冬の定番】正しいダッフルコートの選び方と着方

街でよく見かけるダッフルコート。

昔から「子供っぽい」「学生がよく着ている」イメージがあります。

なぜ子供っぽいイメージがついているのでしょうか？

原因は２つあります。

1. トグル

ダッフルコートのフロントにあるトグルのデザインが子供っぽい印象を与えます。

基本的にデザインとはシンプルであればあるほど大人っぽく感じるもの。大人っぽい洋服の代表といえばスーツです。そのスーツは装飾もなければ切り替えもない、高価なスーツにいたってはシワすらできないように作られています。大人っぽさの象徴であるスーツがシンプルを極めたものですから、逆にデザインがあるものはカジュアルアイテムになります。

アメカジの代表的なアウターであるスタジャンは、ワッペンや切り替えでごちゃごちゃとしているものが多いです。もちろんスタジャンをおしゃれに着る方法もありますが、スタジャン単体で大人っぽいという印象にはなりません。

ダッフルコートも同じです。ワッペンや切り替えは無いですが、フロントの目立つ位置にトグルがついています。チェスターコートやステンカラーコートなど、シンプルなデザインが多い冬のアウターと比べると、ダッフルコートは子供っぽいという印象です。

2. フード

ドレスの象徴であるスーツにフードがついてないところから分かると思いますが、パーカーなど、フードがついている洋服は基本カジュアルに属します。どんな洋服もフードが付けば若干カジュアル感が生まれます。

ダッフルの場合はトグルとフードが一緒についているものが大半なので、アイテム単体で見れば、大人っぽい印象にはなりません。

「じゃあダッフルコートは子供っぽく見えるから着ちゃダメってこと？」

と思うかもしれませんが、そんなことはありません。選ぶポイントと着る時のポイントさえ押さえれば、ダッフルコートも大人っぽく着こなせます。

色

ダッフルコートは子供っぽいデザインだと上で述べましたが、例えばボディが黒でトグルも同色にしてあるダッフルコートにすると、トグルのデザインが遠目にはほぼ分からず、トグルの印象を抑えられます。

(このデザインもかわいいですが...)

(こちらの方がより大人っぽいです)

丈の長さ

ショート丈・ロング丈のいずれかならばロング丈を選ぶと良いでしょう。礼服やスーツなどを考えれば分かると思いますが、着丈の長いものは基本的にドレスに属するものです。テーラードジャケットもカジュアルなブルゾンなどに比べると少し着丈が長いです。チェスターコートやトレンチコートなども総じて着丈が長いものが多いはずです。

(ロング丈に抵抗がある方は、中間のミディアム丈を試してみては？)

ダッフルはただでさえカジュアルなデザインですから、着丈が長めのものを選ぶことで、子供っぽい印象を多少払拭できます。

素材

素材にもドレスとカジュアルの分類があります。再度スーツを思い浮かべて下さい。スーツの様な素材。つまり艶があり、なめらかな素材ほどドレスライクに見えます。

ダッフルコートも同じです。

(フードの内側のボア素材やファスナーが目立っています)

(同じショート丈でもファスナーもないシンプルなウールのものの方が大人っぽいです)

このようなスーツライクな艶のある素材を使ったダッフルコートを選びましょう。

手持ちのダッフルコートがかなりカジュアルでも、着こなしである程度カバーできます。組み合わせやコーディネートで大人っぽさをプラスすれば、アウター単体がカジュアルでも、全体でバランスがとれ、かっこよく着こなせます。

ダッフルはカジュアルなアイテムなので、ボトムスも合わせてデニムと合わせる人は多いかと思いますが、コーディネートは全体のバランスが最も重要です。同じカジュアルアイテムで合わせるのではなく、全体でドレス寄りの方へバランスをとるように考えましょう。

ボトムスはスラックスがオススメです。

スラックスを合わせると大人っぽく、ドレス寄りにバランスがとれます。

デニムもNGというわけではなく、細身のダークトーンのデニムや黒スキニー＋ブーツなどで合わせれば大人っぽさを演出できます。

http://mensfashionsnap.com/chester-court/340/

困った時はドレスの代表であるスーツの要素を挙げてみてください。細身なシルエット、黒, 紺, グレーなどのダークトーン、ニット、シャツ、スラックス、革靴など...。

これらスーツの要素をミックスさせることで、ダッフルから子供っぽさが消えるはずです。